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-気ままに大好きなコピペを張り付けるスレッド2

24 :( ´∀`)ノ7777さん :2008/03/16(日) 10:10
「あなたが何を気にしているのかは知らないけれど、」手にもった封筒から、一枚の
白い紙を取り出しながら、彼女は言った。
「時間がないの。早くこれを埋めてちょうだい。」

僕は彼女から受け取ったその紙を眺めた。
「履歴書だね。」、と僕は言った。
その言葉は彼女を少し苛立たせたようだった。
「あなたが履歴書をくだらないものだと思っていることは知ってるわ。」
彼女は時計に目を走らせて言った。それは時間を見るためでないことは明らかだった。
「でも、そんなことは誰だって知っているのよ。履歴書にはあなたが昨日何を食べた
かも書けやしない。それじゃ結局本当のことはわかりっこないってあなたは思っている
のね。でも、そんなこと誰だって知っているのよ。そう。面接官でさえもね。」
「面接官も。やれやれ、それじゃ意味がない。」、と僕はつぶやいた。
彼女は、慎重に言葉を選ぶように言った。
「でも、それがコミュニケーションというものでしょう?」
そう、それがコミュニケーションと言うものだ。この世界では、それがルールらしいと
いう事実は、僕をひどく疲れさせた。実のところ僕はまだ世の中のいろいろなルールを
受け入れきれずにいた。それは、僕が子供だということだろうか。
「ひどいね。」
僕は珈琲を飲み干して、もう一度その紙に視線を落とした。学歴、自己PR、志望動機、
性格・・・少し考えて僕は、「趣味」の欄に「スパゲティーを茹でること」と、注意深く
記入した。

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